屋根塗装の塗料別耐用年数~失敗しないための塗料選びのコツとは?~
屋根塗装を検討しているが、どの塗料を選んだらいいのか分からない。塗料の種類別で耐用年数にどのような違いがあるの?など、お困りの方もおおくいらっしゃるのではないでしょうか? 今回は屋根塗装における塗料の種類別の耐用年数と塗料選びのコツを詳しく解説していきます。
①屋根塗装と耐用年数とは?
まず始めに、屋根塗装 耐用年数について解説していきます。
・屋根塗装・・・ご自宅の屋根材を塗装し、外観を綺麗に保つだけでなく屋根材の劣化の防止、浸水による雨漏りを防止する役目がございます。イメージとしては、コーティングを屋根材に施すことによりご自宅を長く綺麗に保たせる施工とお考え下さい。
・耐用年数とは・・・塗料の性能やパフォーマンスを充分に発揮することが出来る期間の目安のことを指します。
例を挙げますと、耐用年数10年の塗料の場合は「塗装してから約10年間は塗料の性能が発揮できる期間ですよ!」と塗料メーカーが公表しているということになります。
②塗料別耐用年数
選ぶ塗料の種類によって耐用年数は変わってきます。国内メーカーの塗料、海外メーカーの塗料、自社オリジナル塗料など多種多様です。下記表ではよく塗装で使用される塗料を樹脂別に耐用年数・メリット・デメリットをまとめましたので確認してみましょう。
価格に関しては耐用年数が伸びるほど高価になる傾向がございます。
③塗料を選ぶポイント!
結論から申し上げますと、屋根の劣化状況に合わせた塗料の選択が重要です!
一言にこの塗料が良い!とは申し上げにくいのが正直なところです。屋根の劣化にも様々なパターンがあります。建ててから一度も塗装を行っていない、前回の塗装より何年経過しているのか、前回の塗装では何の塗料を使用したのか、屋根材は何なのか、ひび割れは起きてしまっているのか、雨漏りはしているのか、などなど・・・考えられる状況は様々なものがございます。なので、ご自宅の状況にベストマッチな塗料を担当者とじっくり話し合ってから選択することがベストでしょう。
強いて言えば、シリコン塗料・ラジカル塗料はコストパフォーマンスも良いので選択しても比較的後悔の少ない塗料と言えるかもしれませんね。
④屋根が教えてくれる!”塗り替え時期のサイン”とは?
いつが塗り替え時期なのかご自身で判断が難しいと感じる方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?また、屋根はなかなか目にする機会が少ない場所だと思いますのでご自宅の二階部分の窓から下屋根(1階の屋根)を見てチェックしてみるといいかもしれませんね。下屋根が無いという方は、遠くから見てみるか付近の高い建物から屋根を見て確認してみてはいかかでしょうか?ここでは屋根材にこんな症状があったら塗り替えを検討するサインというものをご紹介させていただきます。
・苔や藻が屋根材に付着している。
→屋根の防水性が低下している状況です。雨水や湿気により屋根が濡れている状況が続く為、苔や藻が発生します。このまま放置してしまいますと浸水により雨漏りのリスクがございます。塗装を検討し始めるきっかけのサインと考えておきましょう。また、雨漏りが発生してしまいますと浸水によって屋根材の内部から腐食を起こしてしまい大掛かりな工事が必要になることもございます。塗装による早めのメンテナンスで大切なご自宅を守りましょう。
・ひび割れ
→早急性はございませんが、長く放置してしまいますと台風や強風がきっかけでひびが大きくなってしまい、雨水の浸水のリスクがございます。ひびを見つけたら劣化している証拠と考えてください。
・鉄板部の釘が抜けている、抜けそうになっている。
→コロニアルの屋根材によくみられる現象です。屋根は温度変化が激しく膨張と収縮を繰り返しているため、釘の部分が緩んでくることが多々ございます。鉄板部が外れてしまいますと浸水による雨漏りの可能性がかなり高いです。塗装による早急なメンテナンスが必要とお考え下さい。
・色あせている
→不安に思う方もおられると思いますが、劣化が始まった状態です。塗装による早急な対応はまだ必要ございませんが、気にし始めるきっかけと考えてください。時間が経過すると苔や藻、ひび割れといった上記のような症状が出てきます。
⑤まとめ
今回は屋根の塗料別耐用年数をメインにお話させていただきましたがいかがでしたでしょうか?かなり多くの情報があり困惑してしまった方もいらっしゃると思いますので、3つに要点をまとめましたので参考にしてみてください。
1 耐用年数とは、塗装を行ってから塗料の性能やパフォーマンスを充分に発揮することが出来る期間の目安のこと。
2 ベストマッチな塗料を選択するコツとは、屋根の劣化状態をご自身で把握し塗料の性能を理解した上で担当者に相談すること。
3 お値段だけで業者の選定は行わないこと!(これだけは言わせてください!)
耐用年数とはあくまですべての工程を行ったうえでの年数になります。その工程が一つでも抜けていると10年持つはずの塗料が5年になってしまったり・・・残念なことに悪徳業者が存在するのも塗装業界の実態です。あなたにとってより利益をもたらしてくれる業者さんを選ぶように心がけてください。10年持つ塗料は30年で3回の塗り替え、5年持つ塗料では30年で6回も塗り替えを行わなくてはいけません。長期間で考えたときにどちらがお安く済むのか、今一度考えてみてはいかがでしょうか?
塗装は決してお安いお買い物ではありません。そしてご自宅を長く綺麗に保つために必要な工事になります。よくご自宅の状況を把握したうえで何がベストな塗料なのか理解した上で選択できるといいですね!
ここまで読んでいただきありがとうございましたm(__)m
この記事を読んでくれたあなたに最高の塗装ができることをお祈りしております!